センチメートルの物語 | GOOD TRASH SERVICE

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センチメートルの物語

1793年、パリ。

仕立て屋のルイは、布を裁っていた。

客に言われた通りの長さで。

だが、服は戻ってきた。

「短い」

別の客にはこう言われた。

「長すぎる」

同じ“長さ”で切ったはずなのに、合わない。

ルイは市場を歩いた。

他の仕立て屋も、同じことを言っていた。

「長さが合わない」

その頃のフランスには、統一された基準がなかった。

町ごとに違う。
職人ごとに違う。

同じ言葉でも、意味が違う。

それでも人は、物を作り、売らなければならない。

問題は技術ではなかった。

基準がないことだった。

革命の中で、国は決めた。

「誰にも属さない基準を作る」

人の体ではなく、
変わらないものを基準にする。

選ばれたのは、地球だった。

北極から赤道までの距離。
その一千万分の一を、ひとつの長さとする。

ここで初めて、名前が与えられた。

メートル。

語源はギリシャ語の「metron」。
意味は「測るもの」。

長さそのものではなく、
“測るための基準”という意味だった。

さらに、その100分の1。

センチメートル。

ラテン語の「centum」。
意味は「100」。

つまりセンチメートルとは、
「メートルを100に分けた単位」に過ぎない。

名前すら、構造を示していた。

だが、その測定には誤差があった。

それでも前に進んだ。

1889年。

白金とイリジウムで作られた一本の棒が、
世界の基準になった。

「これが1メートルだ」

長さは、揃った。

しかし、金属もわずかに変化する。

絶対ではなかった。

そして1983年。

基準は、さらに更新される。

長さは、光で決まる。

光の速さは変わらない。

どこでも同じ。
誰でも同じ。

ようやく、世界は同じ長さを持った。

センチメートルもメートルも、
最初からあったわけではない。

ズレをなくすために、
人が作った「測る仕組み」だ。

何を基準にするか。

それだけで、世界は揃う。

価値も同じだ。

モノの状態だけでは決まらない。

どの基準で見るかで変わる。

GOOD TRASH SERVICEは、
その“基準”を扱っている。


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中古を“遊び道具”に成長させる新世代リユースカルチャーを、
東京・浮間舟渡から発信しています。

この記事の著者

原田 景司

“フリマの達人”の母に学び、幼少期から100超のマーケットで仕入れと値付けを覚えた生粋のバイヤー。アパレル業界では20年以上、セレクトショップのバイヤー兼ディレクターとして国内外の最先端ファッションとストリートカルチャーに精通。音楽活動で培った表現力と感性、クライミングや飲食現場で磨いた身体性を融合し、2025年3月、東京・浮間舟渡に「GOOD TRASH SERVICE(グットラ)」を開業。中古を“遊び道具”に成長させる新世代リユースカルチャーを発信し、TRASHをGOODへと変えながら、遊びと学びの交差点からすべての人と成長できる新しい価値を育てている。

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